花火ノート

オタク女の独りアーカイブ

「空蝉の廻」をフルコンプしたので感想とか(完全ネタばれ)

 

主人公が可愛い巫女さんだ!

……という理由だけで予約してしまった、「空蝉の廻」でしたが、やっとフルコンプしてトロフィーも集めきったので、感想を書くことにしました。自分への戒めのためです。

何というか、いまいちハマりきれませんでした。

 

予約の際にざっくり調べたつもりだったんですが、見落としていた……CEROがDだったことを……。乙女ゲームでDの作品はプレイしたことはなかったので、一線を超えるとかかな、ストーリー次第では別に構わないかな、ダークテイストのストーリーみたいだし! とワクワクしていました。しかし、実際にプレイをしたら予想は斜め上をいってましたね。まさか、狂乱という名のただのDVエンドが混じっているとは思いもよりませんでした(しかもスチルあり)。主人公もDVを受けている被害者の思考そのものになっていて、見終わった後一人凹みました。

このゲーム、音楽や背景画像を含めての世界観やキャラは良かったんですが、それをうまく扱えなかったのか、全体的に雑な印象がありました。陽ルートにいくとメインストーリーも解決するものの、隠しキャラの柊知影以外は「黒幕が死んだから島の異変が収まって解決☆」であり黒幕が何も明かさず死ぬので、真相が分からずままスッキリしません。かと言って、陰ルートだと攻略キャラがみんな病んじゃって、島の異変はほったらかしになるし*1、しかも、鬼族が人間を虐殺するわ、主人公がリンチされて死ぬわで、なんかすげえ……(語彙消滅)。黒幕への伏線になる状況やセリフがあるようで無かったので、畳みかけるように真相が明かされる最後の柊ルートを攻略しても「うーん……」となるばかりでした。柊というキャラにいろいろ詰め込みすぎてたかもしれません。

一つの島に鬼族と人間が共存しているのですが、本当に仲が悪いんです。悪いどころが、互いを忌み嫌っており、最低限の利害関係しかないので、ずーっとギスギスしている。私はわいわい楽しい状況が好きなので、前半はほぼ皆無、後半は幸福エンドに進んでやっと見られる状態なのは辛かったです。いや、好感度がマイナスからのスタートでも構わないんですが、モブキャラの罵倒や態度がキツイのなんのって。しかも声優さんの演技がうまくて本当に腹が立つという! 相手が目上とか関係なく罵倒してきますからね。「祈女」である主人公にも故意に肩をぶつけてきたり、延々と罵倒して挑発しますし。あと、魁の結鶴への態度がしんどかったですね。結鶴ルートで和解がありますが、まあ見てて気分は良くなかった。早期特典CDでみなで温泉に行くのですが、和気あいあいとしすぎてゲームの内容とかけ離れていたため違和感しかなかったです。魁が結鶴に優しいし、人間の泰臣は鬼族と風呂に入らなそうだし……。

 

ストーリー以外の話も書いておきますが……

このゲームの一番の問題点は、今現在、何章をプレイしているのか分からないこと!! 私は今どのあたりをプレイしているんだ!? 章での区切りがないので、ダラダラ続いている印象になって、メリハリがない感じでした。各ルートに入った辺りは分かるんですが(主人公がそのキャラを気にかけるから)、その後も最後まで何章にいるのか分からないっていう。セーブデータにもルートは表示されても章は出ない。共通・キャラルート含め、章タイトルや日付などあったら良かったと思います。後から回想を見てここが区切りだったのか、と初めて気が付く状態です。それと現在、修正パッチが配布されていますが、私は一度もバグや強制終了がなかったので、ずっと気がつきませんでした。私事ですが、一度次の選択肢まで飛ばしたらBGMが消えてしまったことがあり、バグかと思って焦って電源切ったりクリアしたキャラの回想を見たりしてぐるぐる回っても直らず、最終的に設定を見たらBGMが切れていたということがあって、ホントなんだったんだって時がありました。設定は触ってなかったのに。

ミニゲームは普通にプレイしていても時間がぎりぎりでした。失敗しても進めますが、押すボタンの数が増えていき、最後には十字キーも入れて6つになったのは驚きました。しかも時々何があったんだよってくらい外した音が出るので笑ってしまった。

 

いろいろ書いてしまいましたが、良かった話も。

主人公ですが、どこにでも付いてきたり、勝手に単独行動をするので苦手な方もいそうですが、彼女にしかできない儀式があったり、主人公の行いが悪い方向に進むことがありストーリーに組み込まれて感じなので、そんなには気にならなかったかな(泰臣以外には基本ちやほやされないし)。見た目もかわいくて良かったですし、大変好みでした。だから、殴られてるスチルが辛かった…。

4つのエンディングがありましたが、どのキャラも禁断エンドが好きです。300年もいがみ合ってる鬼族と人間の関係がいっきに良い方向に進展する幸福エンドも好きですが、何か都合が良すぎる気もしてしまって。禁断エンドで別れてしまうキャラもいますが、その切なさがこの作品らしい気もして一番しっくりきました。将来的には良い方向に流れてくれるといいなと思いつつも。

1つのエンディングを見ると、章選択から他のエンディングを見られるのは便利でした。クイックセーブも使いやすかった。スキップは少しカクカクしましたが特に問題なしです。

どのキャラも恋愛過程は丁寧にえがかれていたと思います。個々にいろんな過去を背負っているので、陽・陰のどちらに進むかでけっこう変わるのも面白かった。結鶴と泰臣の関係性が攻略しているキャラからの視点もあり、個人的には惹かれるエピソードでした。キャラクターの関係性や設定など、皆良いものを持っていたと思います。

 

まとめとしては、良かったところと悪かったところの落差が大きくて、若干疲れました。この作品を通して、乙女ゲームに対する自分の好みがはっきりしたかも。

空蝉の廻 (うつせみのめぐり)

空蝉の廻 (うつせみのめぐり)

 

 

*1:黒幕が強引に引き起こしているので、問題ないかもしれないが……