花火ノート

オタク女の独りアーカイブ

幸せにあふれるラストはいいものだ 「千歳ヲチコチ」祝!完結

千歳ヲチコチ: 8 (ZERO-SUMコミックス)

千歳ヲチコチ: 8 (ZERO-SUMコミックス)

 

中流階級の姫君・チコと上達部の父を持つ貴公子・亨をめぐる平安時代の物語。

ふとした事をきっかけに一度だけ文を交わした二人ですが、お互いの素性は知らぬまま。二人は出会うことができるのか……? とうとう完結してしまった!!

 始まったころは、現代口語で書かれたまったり平安絵巻……という感じで、肩をはらずに気軽に読める漫画として楽しく読んでいたのですが、まさかね。まさかの大団円! ギャグやパロディもたくさんちりばめられたショートストーリーから、直球で糖度の高い少女漫画へと昇華されたことに大拍手です。

D・キッサン先生もこのような結末に向かうとは思っていなかったようで「連載は生き物」というあとがきにすべてが集約された形となっていますね。私もチコと亨が出会うと良いなと楽しく読んでいたのですが、よくぞここまでガッツリいったなと……と照れながら読み、春雪とのエピソードもしっかり回収しているのに、その終わり方が涙を誘います。涙もろくなったな……。 お互い気になってはいるものの、近づきつつも出会えず、相手を調べること自体がうまくいかなかったりで時代を感じさせます。

終わってみれば、そんなに時間経過はなかったのですが、スマホもメールも電話もない時代なだけあって、ゆったりまったり。とにかく時間の流れが遅いし、すれ違いや行き違いも多い。でも、それがいいんだー!! 

チコと亨が姿も何も分からない「文の相手」を探しはじめて、2人の知らぬところで距離が縮んでいってるのが読者には分かってたりして、悶えながら読んでたね。今の時代には成立しない、もどかしさやいとおしさを備えた漫画でした。 ハッピーエンドしか読めません! って思っている人にはおススメです。終わり方も希望もあり前向きでさわやか!次世代編ガッツリいけるじゃん! ひそかに期待しつつ、D・キッサン先生の新作も楽しみにしています。どろ高の完全版でるんですね!ぬわー楽しみ!