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花火ノート

オタク女の独りアーカイブ

劇場版 弱虫ペダルを見てきた

オタクごと

※アニメと劇場版のネタバレがあります。あんまり真面目に書いていません。予めご了承ください。

 

アニメ1期が終わるころに原作を読んでハマり2期を楽しく見たものの、インハイ後の原作の展開が微妙ですっかり気持ちが離れていました。8月下旬、映画の公開に合わせてニコニコで一挙放送スペシャルがあり、1期をほとんど見ていなかったのもあってタイムシフトで見ました。初見なのもあり、ニコニコのコメントを流しながらのわあわあ見ている感じが楽しくて、かじりついて2期の最後まで一気に駆け抜けてしまいました(私が)。あ、呉南のところは見ている途中で期限切れをしてしまいましたけどね…コメント見たかった。ニコニコのコメント苦手な人もいると思うけど、私は好きなのでよっぽどのことがない限りはそのままです。2期のラストの秋葉原に行くところでいきなり消えて期限切れになったしな。やっぱりコメント見たかったね。

 

一挙放送の休憩中、劇場版のCMが流れていて「うわーーーー!これは見たい!!」と独りパソコン前でボルテージは最高潮。TVアニメでは一切触れていなかった巻島のイギリス行きを絡めた熊本でのレースの話。アニメはアニメだからあの終わりなんだーって思ってたからまさかの…という気持ちでした。

月曜日に見に行けたのですが、すでに来場者特典が終わっていました。東京とかじゃないから普通に貰えるつもりだったよ。近隣の学校が代休だったようで、子どもたちが映画を見に来ている。この子たちと見るのかな?と思ったけれど、座席について見れば大人の女性ばかりでしたが、私の前には男の子とお母さんが座っていました。

劇場版なんですけど、見た感想を一言でいえば「本当に面白かった」の一言でした。レースに出場する学校から、サポート組にさらにその周りの取り巻く人たち。たくさんのキャラを上手くまとめてるな~と思います。見に行く前に「60点のつもりで見に行ったら150点だった」という感想を見かけたんだけど、本当にその通りだったと思います。ラストである質問を問いかけられた小野田くんが「はい!」って全力で答えるんだけど、私もスクリーンの前で「楽しかった!」って心の中で叫んでたね。観終わった時に素直にそう思える映画でした。

 

前半は巻島の退部をメインに話が展開します。初っ端から小野田くんが秋葉原に行って「ラブ☆ヒメ」のDVDを買いに行くのですが、お金が足りなくてクモの特大ぬいぐるみを買うことができません。2期のラストで巻ちゃんにプレゼントしていたアレね。皆でラブヒメを見たりもしていたようです。Cパートは本編には関係していない見たいです(今泉くんの反応とか)。夏休みも終わり、熊本のレースに招待されて練習に励む自転車部。新車を手に入れた小野田くんでしたが、巻島が退部をしたことで精神的にじわじわと追い詰められ始めます。

ちょっと見ていて恥ずかしい前半。だって小野田くんさー巻ちゃんと話す時に頬を赤らめて「はわわ」って感じで話すんだもん。憧れの先輩へのときめきが半端ない。渡辺先生って元々ラブコメ畑の人だし、弱虫ペダルは構想時は「主人公は女の子でラブコメにする予定だった」というのを踏まえて小野田くんを「女の子」として見る(妄想)としっくりきませんか…?あ!すみません!怒らないで!真波に対してもライバルというよりはやっぱり憧れの同級生。男が男に対して頬を染めるなよ…。

また小野田くんって子が自己評価が本当に低いんですよね。周りが「お前が頑張ってくれたから」と褒めても「皆さんがいてくれたから」と謙遜して引いてしまう。インターハイでの勝利が己の成功経験としてインプットされていない感じなんだよね。そりゃチームで戦ってはいたけれど、最後のゴールを踏んだのは小野田なのだから自分を褒めたらいいのに「皆のおかげ」で止まっている。巻島もクライマーの後輩が出来て、嬉しくて何かにつけて面倒を見てしまった。小野田の巻島への感情はやがて依存に近いものに変化していく。いきなり巻島が自分の前から消えた状態になったわけだから、表向きは平常心で過ごしているように見せての喪失感がすごい。そんな状態でレースに挑んでしまったから、当然いつもの力など出せない。

 

後半は熊本の2日間のレース。コンパクトなレースだったのでキャラが動いて喋ってどんどん加速していく!駆け抜けていく!後続から他の選手を抜かしていくスピード感が見ていて快感でした。ああ~自転車走ってるって感じで!とても興奮しました!作画とCG大変だったのかな。リザルト前などの重要ポイント以外は実況で説明してほどよくカットしてくれる。限られた尺でキャラの特性を強調して見せているので、レースが「妖怪大戦争」になっていて笑いをこらえるのに必死だった。キャラ同士の掛け合いも楽しくて、荒北と街宮、新開と田所などニヤニヤも止まらない感じでした。弱虫ペダルって同性同士の仲良し描写が絶妙なんですよね*1。部活内の同じ釜の飯を食ってる者同士の連携とか、ライバル同士のお互いを認め合ってる友情とか、そういうの。各高校の3年生のラストレースにもなっているからか、とにかく後輩が先輩を盛り上げる。鳴子と田所、今泉と金城。泉田と新開。京都伏見も御堂筋が不参加なのもあり皆が石垣を盛り立てるし、水田がギャグ要因になっていて可愛い。街宮たちもかっこいいし、劇場版オリジナルの熊本台一の吉本ももっと見たかったなあ~って思った。熊本台一、良いね!もっこす!他にも、ちょこっとですが各校の選手も出てくるし、例のカップルもいるしでお祭り感が楽しい。箱根学園に関しては3年生のシーンがちょこちょこ挟まれるので、好きな人は見たらいいよ。  

結局、小野田が乗りきれず、1日目が終了してしまった。それでも、誰も責めたりはしない。明日頑張ろうと。今泉と鳴子が卓球に誘ったり、察した手嶋も優しく問いかける。周りには励まして支えてくれる仲間がいたのに。小野田はひとり考えます。 あ、余談ですが、ちゃんとお風呂のシーンがありまして大画面で映し出されて緊張しました…。

2日目の早朝、小野田は思いを胸に秘め一人自転車に乗って坂道を上がっていく。その先には巻島の姿が……。

なんとレースに出るために巻島が戻ってきたのです。このシーン、一瞬反則では…と思ってしまった。憧れの先輩との再会で嬉しそうに自転車に乗るなあああ!レースに5人参加の時点で気がつくべきだったのかもしれないのですが、私は小野田に己の心で乗り越えてほしかった。巻島に託されたチームを引っ張ってほしかった。「マジかああ!?まぼろしとかじゃないの!?」と思っていた次の瞬間、隣席の女の子大号泣!!!大丈夫か!?前半も巻ちゃんが出てるシーンはすべて前のめりで見てたもんね…。小野田のプレイスタイルってもう確立してしまっていると思うので、内面の成長に重点を置きがちなのかなと思いつつ、それって少女漫画だよね…とぼんやりする。

でも、2日目のレースが始まったら、そんなモヤモヤはどうでも良くなった。総北が6人が揃っているのってイイ!!でもオープン参加の巻島は最後尾スタート。5人共あえて順位を落として巻島を合流させてから、一気に先頭まで走り出す。巻島のダンシングでぐんぐん加速して、どんどん追い抜いて。あーほんと良い。6人そろってるのって本当に良い!!そして…です。ここでスピードを上げるために、まさかの「ラブ☆ヒメ」大合唱です…!!!ここで冒頭のラブヒメ観賞会が伏線(笑)だったことが判明します。大画面での「恋のヒメヒメぺったんこ」の迫力と言ったら…お母さんと見に来ている男の子もいるのに、このアニメ何って思われたのでは…総北全員、王国民か!!!ここ好き嫌いが出そうだなあ。巻ちゃんの戸惑ってる姿が面白かったんですが!  

レースは最終的に巻島vs東堂になります。2日目のスタート時に巻島がいると気がついた東堂の愛が怖かったんだけど、この2人のレースは燃えますね。小野田と真波も追っていく。東堂と真波って良いよね。東堂なりに真波を気遣って、真波なりに先輩を慕っている。小野田と巻島に比べたら静かな関係だけど、そこにはきちんと信頼がある。

 

ゴールにたどり着き、巻島が小野田に問いかける。

「自転車は好きか?」

「はい!」

小野田くんが笑顔で爽やかに答えてこの映画は終わる。見ていた私も笑顔だ。

 

スタッフロールでゴール後の各高校の楽しい風景も描かれる。表彰式とか荒北と街宮とか京伏とか真波と委員長とか!総北も箱学もレースを走りきって笑顔。ただのスタッフロールに切り替わると親子連れは出て行ってしまった。何があるか分からないのだから、最後までいたらいいのにと思っていたら、やっぱりあったね。巻ちゃんの荷物を見て「うおーっ」ってなったよね。ちょっとしたことが伏線になっていて回収されていくのが楽しい。皆に送り出されて旅立っていくのだなって分かる。2日目に帰ってきたのは小野田のためでもチームのためでもあった。けれど、巻島自身のためでもあったのかもね。お兄さんの顔が見てみたいな。

原作あってのアニメや劇場版だということは重々承知。だけど、私はアニメ版の方が好きだったんだと思いました。高校の部活動の有限の世界で、すべてを捧げて打ち込んで仲間たちと泣いたり笑ったりって良いなあ。アニメの映画を見に行くのって…と若干戸惑いもあったのですが、見に行って本当に良かったです。あー楽しかった!DVDになったら買うぞ!パンフレットが入荷待ちで買えなかったことは心残りです…。

アニメはゴールデンタイムで流せなかったのかなあ。今の時代に分割で5クール放送する自体なかなか無いことではあるのですが、老若男女楽しめる話だと思うんですよ。今の子どもはニコニコとかネットを見てるしテレビで流したところで…って思われそうだけど、何だかんだで子どもがいる家庭にはテレビはあると思うので。まあ、Cパートがけしからんかもしれませんが、毎週楽しく見られるアニメだったな。

 

帰りに、飾ってあるポスターの前で「街宮かっこいい~」と盛り上がる中学生の女の子たちを見かけました。そう来るか…!と思いつつ帰路につきました。

 

 

*1:ビデオ考古学者のコンバットREC氏の言ってる「同性同士(男と男、または女と女)のなんかいい感じ」ってやつです