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花火ノート

オタク女の独りアーカイブ

中村うさぎ先生の快復をねがいつつ、思い出を書く

オタクごと

先日、作家の中村うさぎ先生が心肺停止になって運ばれるというニュースがあった。 現在も入院中ですが、病室からブログを更新されたりしてお顔を拝見できるものの、確定診断が付いていないとのことで……一日でも早く快復されることをねがいます。

 

中村うさぎ、と聞くと、世間的には自分を題材にしたエッセイやレポを書いている作家という認識が強いと思います。整形をしたり、女である自分を突き詰めてみたり。前夫のことも今の旦那さんのこともテレビで話しているしそのあたりを包み隠さず全部出すことで、支持をされたり批判もされたり。さらけ出している分、自分に正直な方なんだと思います。 エッセイで名をはせる前は、ラノベ界で踊りまくっていたお人です。角川スニーカーや電撃、富士見あたりしかなかったしまだラノベなんて言葉もなくて、絵が付いている小説なんて……と馬鹿にされるだけの媒体でもありました。うさぎ先生も仰っていた。でも、子どもだった私はすごくハマったんです。それは小学生の時でした。ある本をクラスの男の子たちが回し読みをしていたんだ。しかも小説。当時人気が出過ぎて増刷が追い付いてなかったみたいで皆で読んでいたわけですが、そのタイトルが「ゴクドーくん漫遊記」でした。角川スニーカー文庫から発売されていて、ゲームや漫画が好きな私も探し出して読んだ。ゴクドーくんがね。ホント金に汚いの!!!魔剣?を武器屋に売るんだけど、剣には意志があって契約してるから呼べば戻ってくるの。ぼろ儲けだよwwそんなゴクドーくんの珍道中。 しばらくして、電撃文庫から外伝も出るようになった。子供だった私は人気があるから違う会社からも出たんだ!とのん気に受け入れていたけど、これはのちに「角川お家騒動」という出来事だったことが分かったのでした。(内容については割愛しますので、良かったら調べてみてください)しかし、うさぎ先生は仕事をしない人だったwwいつまでたっても続きが出ないんだ!だんだん私も「フォーチュンクエスト」とかコンスタントにリリースされる作品を読むようになった。それでも待てど暮らせどゴクドーくんは出ないのであったww 私が活字をむさぼるように読んだのは、中村うさぎ先生の「ゴクドーくん漫遊記」が初めてだった。絵もあるし、下半分は白紙だろうなんて馬鹿にされるかもだけど、自ら「小説」を手にしたのは間違いなくゴクドーくん。このシリーズがなければ同じレーベルのフォーチュンクエストを手に取ることもなかっただろうし。うさぎ先生自身は仕事として書いていたとのことです。ゲームライターをしていたら出版社が描き手を探していたからと。でも、現在も時々小説を執筆されているし、書くお仕事は好きなんでしょうね。自分に向いてるって言ってたし。

 

そして、ラジオを聴くきっかけを作ってくれたのも、この作品なのです。当時文化放送でラジオドラマをやっていたのです。三石琴乃さんとアシスタントで新人の石田彰さんがやっていました。月一で中村うさぎ先生がきてトーク回をしていました。すでに下品でしたww無名の石田さんやランス役の岩田光央さんにセクハラしまくっていました。セクハラに耐えたからか、ゴクドーくんがアニメになった時に石田さんはゴクドーくん役に抜擢されてましたね(ラジオドラマだと山口勝平さんだった)。良かったですね☆のちのち三重野瞳さんとやってたラジオでハガキを何度か読んでいただきましたが、一度ものすごく嘘つき呼ばわりされたから、あなたのことが嫌いになってトラウマになりましたよ、石田さん。今は全然平気ですけどね、うふふ。

 

このころから、うさぎ先生のトークはぶれていませんでした。下品だし暴走するし、でも自分の意見を曲げたりしないできっぱり仰っていました。うんこは下ネタじゃないとも言っていたような気がしますwwwあかほりさとる先生とザ・スニーカーとかの作家コメント欄でけんかをしていて(ガチのものじゃないですよ)それも楽しかった。ザ・スニーカー(今はあるのかな?)ではすでに買い物依存だったり税務署と戦うエッセイを連載していました。中高生向けの雑誌なのに!(ビンボー日記シリーズにまとめられています)。出版社からも前借して原稿を書いていたし、バーキンを買うのに一悶着あったりして当時からブランド物のスーツに身を固めて、ビシッとしたお姿で誌面に登場していてこのおばちゃん(失礼)すげーなって思っていました。 だから、今テレビで話しているネタには全然驚かないです。ずっと前から言ってるからね。 言ってた相手が10代だったけどww

 

この記事を書いていて、ゴクドーくんたちがどうなったのか、ちょっと気になってきました。とっくの昔に完結したのは知っていましたが、読んでいないんだ~。読んでみようかな?大人になってからはエッセイはたくさん読ませていただきました。ハラハラしつつも、ぶっ飛んでて変わってないか~ってなんだか安心しちゃった。

芸能人なんて、作家なんて知らない人だ。会うこともないだろう。それでも、好きになったり尊敬したり、応援したい人はいる。うさぎ先生はその中の1人です。呼び捨てなんかできない。子どもの頃からうさぎ先生だ。

「あーあ……この人またテレビで危ないこと言っちゃったよ―」なんて思いながら 笑いながら見るんだろう。 一日でも早いご快復を お祈りするとともに、一方的な思い出をしてみました。